埼玉県遊協が職域暴排組織を新たに発足

  • 2024.12.4
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埼玉県遊技業協同組合(埼玉県遊協)は11月26日、「埼玉県パチンコ・パチスロ暴力排除推進協議会」を立ち上げました。本協議会は、埼玉県遊技業防犯協力会との共同事業として、さいたま市内の市民会館で発足式が行われました。

発足の背景と目的

埼玉県遊協の理事長であり、埼玉県遊技業防犯協力会の会長も務める趙顕洙会長は、発足式の冒頭で次のように挨拶しました。

「これまで県内303店舗のパチンコ・パチスロ店は、地域ごとの暴排協議会で活動を行ってきました。しかし、昨今の特殊詐欺や強盗、闇スロ店の背後に反社会的勢力が関与しているケースが見受けられる中、暴排活動のさらなる深化が求められています。そのため、県全域で活動を推進する新たな組織を設立することに至りました。」

さらに、趙会長は次のように述べています。

「当業界では『遊びの力で、心を元気に。』を掲げ、地域に信頼される存在を目指しています。その中で、安全・安心は何よりも大切な前提条件です。本協議会の発足により、お客様や従業員、その家族、さらには地域社会全体の安全と安心が確保されることを確信しています。」

来賓からの祝辞

続いて、埼玉県警察本部刑事部組織犯罪対策局の鹿内士課長が登壇し、県内の暴力団情勢について説明しました。同課長は以下のように述べています。

「埼玉県内の暴力団構成員数は、2023年末時点で約1270人と、2011年の埼玉県暴力団排除条例施行時と比べて半減しています。しかし、最近では匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)が治安上の新たな脅威となっています。県警では、暴力団と共存関係にあるとみられるこれらのグループの実態解明と取り締まりを強化しています。埼玉県警としては、本協議会の活動を支援し、不当要求や介入があればいつでもご相談いただける体制を整えています。」

発足式のハイライト

式典では、趙会長が鹿内課長に向けて「暴力団排除宣言」を読み上げました。また、埼玉県暴力追放・薬物乱用防止センターの小笠原正男専務理事からは、同協議会に「暴力団排除宣言事業所」と書かれた青色のプレートが贈られました。

本協議会の発足は、地域社会と連携しながら、パチンコ・パチスロ業界がさらなる信頼性を築く一歩として注目されています。

 

埼玉県パチンコ・パチスロ暴力排除推進協議会

組織体制

会長
趙 顕洙(埼玉県遊協 理事長、埼玉県遊防 会長)

副会長
泰山 祐輔(埼玉県遊協 副理事長、埼玉県遊防 副会長)
五月女 善重(埼玉県遊協 副理事長、埼玉県遊防 副会長)

幹事
齋藤 正士(埼玉県遊協 専務理事、埼玉県遊防 専務理事)

顧問
鹿内 士(埼玉県警察 刑事部組織犯罪対策局 組織犯罪対策第一課長)
小笠原 正男(埼玉県暴力追放・薬物乱用防止センター 専務理事)
森田 智博(埼玉弁護士会 民事介入暴力対策委員会、弁護士)
山田 茂則(埼玉県遊協 常任顧問、埼玉県遊防 常任顧問)

概要

埼玉県内のパチンコ・パチスロ業界の安全・安心を支えるために発足した本協議会は、業界と地域社会、関係機関が連携し、反社会的勢力の排除に向けた活動を推進しています。

 

 

 

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